疲れやすく、ひきこもったり、暴力的になったりする
思春期から青年期にかけては、人間形成のうえで重要な時期で、体の面でも心の面でも変わり目にあたります。このため、心の病気になりがちです。
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カウンセリングの流れ
①信頼関係(ラ ポール)構築
クライエントの話を受け入れ、基礎となる「信頼関係」を構築します。
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②原因の特定と受け入れ
抑圧した怒りや悲しみの感情を明確にして、病気の原因を受け入れます。
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③病気になりやすい考え方の変更
ストレスを引き起こしやすい「極端な思考」のパターンを変えていきます。
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④今後の人生の検討
幸せな人生を送るために、再発予防法を身に付け、これからの生き方を考えます。
思春期から青年期にかけては、人間形成のうえで重要な時期で、体の面でも心の面でも変わり目にあたります。このため、心の病気になりがちです。
思春期は精神的にも不安定になりがちです。ストレスにも弱くなり、心が揺れ動きやすくなります。このため、ささいなことで必要以上に不安になったり、気にしたりします。身の回りに起こることに過敏に反応するためです。
思春期のうつ病の症状としては、基本的にはおとなの症状と同様で、頭痛や腹痛、食欲不振、睡眠障害などの身体的症状もみられます。ただし、憂うつな気分や自責的な傾向はあまり目立ちません。むしろ疲れやすい、何をするのもおっくう、集中力がなくなるといった症状が多くみられます。まれに幻覚や妄想があらわれることもあります。
このために、不登校や、いわゆる「ひきこもり」の状態になることもあります。また、ちょっとしたことから怒り出し、攻撃的になり、暴力をふるうような問題行動を起こすことがあるのも、このころの症状の特徴です。ただし、こうした暴力やひきこもりのような問題行動については、その背景にうつ病があるのか、ほかの心の病気でそのようになるのかの判断は非常にむずかしく、注意が必要です。しかも、思春期の子どものうつ病では、長い時間の経過とともに、ほかの心の病気に変わっていくこともあり、慎重な判断が求められています。
10代後半から20代にかけては、受験や就職、結婚など、人生の大きな節目や試練を経験する時期で、そうした変化の中でうつ状態やうつ病となることが多い年代でもあります。受験生活の苦しさは多くの人が経験していますが、そのプレッシャーはたいへんなもので、そこから不安やあせりなどの気持ちにとらわれ、うつ状態になる若者が多くみられます。また、就職して社会に出ると、これまでの環境とはがらりと変わります。人間関係も、主に友人関係中心だった学生時代とは異なり、職場や仕事関係の人たちとの対人関係のむずかしさを経験することになります。特に上司との関係や同僚との折り合いがうまくいかなかったりして、悩むことも多くなります。
自分がいだいていた仕事や会社のイメージと違ったりして、意気消沈してしまう若者の例も見かけられます。いずれにしても、就職して社会に出るということは、人生の一大転機であることはまちがいなく、それだけに身の回りに大きな変化が起こり、それが心に影響することになります。こうした悩みが原因でうつ状態やうつ病になることも珍しくありません。ときには、思春期にみられた「ひきこもり」のような状態になる人もいます。
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