イアン・ソープ氏、うつ病とアルコール依存症で入院 豪報道
AFP=時事 1月31日(金)12時49分配信
【AFP=時事】五輪の競泳で通算5個の金メダルを獲得したオーストラリアのイアン・ソープ(Ian Thorpe)氏が、シドニー(Sydney)の病院でうつ病とアルコール依存症の治療を受けていることが明らかとなった。31日、同国メディアが報じた
リオ五輪での復帰も厳しくなったソープ氏
オーストラリアで最も知られるスポーツ選手のソープ氏は、2012年のロンドン五輪出場の夢に届かず、水泳競技から退いた後の人生でもがき苦しんでいる。
シドニーで発行されているデイリー・テレグラフ(Daily Telegraph)紙によれば、31歳のソープ氏は今週はじめに転倒して負傷。家族が医師の診察を受けさせると、29日には、うつ病とアルコール依存症の治療を受けるため入院したという。
ソープ氏に近しい友人の1人でアナウンサーのアラン・ジョーンズ(Alan Jones)氏は最近、ソープと会話を交わしたと明かした。
性的な問題のうわさが絶えないソープ氏についてジョーンズ氏は、「確かに彼の状態は深刻だった。それ以上、私が付け加えることもないし、したくもない」と同紙にコメントした。
「イアンは素晴らしい人間だが、自身の問題を認識することに苦労している」
ソープ氏は2011年に現役復帰を果たしたものの、ロンドン五輪の代表選考から漏れた。また、昨年出版された自伝では、うつ病とアルコール依存症であることを明かしていた。
ソープ氏は著書の中で、「私が人生において長い間、うつ病に悩まされながら過ごしていたことは家族でさえも気づいていない」「それは隠すべき自分の恐ろしい闇だ」と記した。
そして、「うつ病は避けられないもので、その感情を人工的な方法で他に転嫁するしかなかった。それがアルコールだった」と付け加えていた。
ソープ氏は、2000年のシドニー五輪と2004年のアテネ五輪で合計5つの金メダルを獲得し、オーストラリアで最も輝かしい五輪選手となった。その大成功の要因の一部は、きわめて大きな脚と手によるものだと言われている。
【翻訳編集】 AFPBB News
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