うつ病の治療中に心がけること

うつ病の治療中に心がけることはありますか?

症状がよくなったり・悪くなったり(一進一退)することもありますが、あせらないことが大事です。

症状の変動に一喜一憂しない、病気と気長につきあう

うつ病の治療を始めても、完全に治るまでに最短でも3ヵ月程度はかかるといわれています。

また治療中、ほとんどの人は症状がよくなったり、悪くなったりという、一進一退の状態を繰り返しながら、非常にゆっくりとしたペースで回復に向かっていきます。このため、治療の途中で調子が悪くなっても悲観する必要はありません。また逆に調子がよくなったからといって、急に頑張り過ぎるということもよくありません。

うつ病は治るまでに時間がかかる病気です。あせらずじっくり治療に取り組みましょう。

絶対に自殺をしない

うつ病になると「死にたい」「消えてなくなってしまいたい」という気持ちが強くなることがあります。しかし、こういった思いにかられるというのも、実はうつ病の“症状”のひとつなのです。

うつ病という病気が人をそのような気持ちにさせるのです。このため、うつ病が回復すると「死ななくてよかった」という気持ちに変わります。したがって、絶対に自殺をしないでください。

回復するまでは人生の大決断(例えば退職など)をしない

うつ状態・うつ病になると、判断能力も含めてあらゆる機能・能力が低下します。また不安な気持ちが強くなって悲観的な考えから抜け出せなくなるため、いくら考えても進むべき正しい道が見出せなくなります。

うつ病の時は本来の自分ではない状態なのです。このような時に人生の上での大きな決断をしてはいけません。

うつ病の時にはできないと思うことでも、回復すればできるようになることが多いものです。うつ病の時の悩み事はいったん棚上げにして、回復してから考えるようにしましょう。