SNSなどによるコミュニケーション過多にご注意を!

日本人に限らず、中国や韓国や欧米はじめ、新興国なども含めて、世界の人々の心を悩ませている鬱の心理。そもそも、

「人はなぜ鬱になるのか?」

これは考えると結構深い問題ですね。

そもそも「憂鬱」と「鬱」は少し似ているようでかなり違います。

日々の「憂鬱」は、お酒を飲んだ後の気分の「高揚」状態の反対であり、宴や祭りのあとの静けさや、夏が終わって誰もいない海を見たりすると必ず誰でも起きるものです。

誰かとの恋に破れたり、仕事に失敗すれば、普通はかなり憂鬱になります。ただし、通常は2週間ぐらいで元の水準に戻ります。私もそうでした。

しかし鬱というのは、ある種の「適応障害」にかなり近い状態です。自分の内面的な課題と自分を取り巻く周囲の境遇や環境とが乖離し始めた時に発生してきます。

憂鬱は日々の気分の上下サインなのに対して、鬱は心のアラームや葛藤になります。

心のアラームや葛藤は脳神経からの強い警告ですから、自分が取り巻く環境をうまく変えないとそれがさらに酷くなります。

憂鬱は本人の気分問題ですが、鬱は環境や周囲との人間関係上の問題です。

また、ストレッサーと呼ばれる人がいて、こういう人たちが、人間関係上に何らかの問題を日々引き起こすことで、周りに対する鬱の波及効果が上がることもあります。

そういう意味では、鬱は「人間関係不全症候群」と言い換えても差し支えないのではないかな?という気がしますね。

人間はある程度のネガティブな流れには対応できますが、度を超えたバッシングや批判を何度も繰り返すと、憂鬱では気が済まない状態になってしまいます。

私は鬱的な気分にはあまりならない人間でしたが、ただ、疲れてくると静かに時を過ごしたい時はよくありますね。

日本の職場は終日で周囲の人々と向き合っているため、もう少し一人になれる時間が実は必要なのかもしれません。

「コミュニケーション」をあえてあまり取り過ぎないような「コミュニケーションレス」な状態も事実として必要があるということで、流行りのSNSやスマホからも少し離れるのもアリな気がします。

現代人はとにかく忙しくて「コミュニケーション依存症」となっており、ここから乱気流的に派生するものが、鬱や精神不安に繋がるケースもかなり多いような気がします。

 

何事にも「過剰」は、禁物です。