今どき会社員のストレス発散方法は?

日経ウーマンオンライン(日経ウーマン) 2月6日(木)10時22分配信

写真を拡大 写真を拡大

今どき会社員のストレス発散方法は?
会社でたまったストレスの発散方法は(全体)

 アディーレ法律事務所がまとめた調査結果によると、今どきの若いビジネスパーソンのストレス発散方法は「食べて寝る」が主流で、その影には過酷な労働環境も見え隠れする。

【詳細画像または表】

 20歳代―40歳代の会社員618人に仕事のストレス発散方法を聞いたところ、1位は「美味しいものを食べる」(61.7%)、2位は「寝る」(60.4%)で、以下「買い物」(44.0%)、「お酒を飲む」(43.2%)、「家族と過ごす」(33.8%)が続いた。

 年代別に見ると、「美味しいものを食べる」は20歳代が73.3%、30歳代が61.2%、40歳代が50.5%と若い人ほど多い。「寝る」は20歳代が67.5%、30歳代が53.4%、40歳代が60.2%と20歳代が最も高く、遊びたい盛りであるはずの20歳代が最も「食べて寝る」ことでストレスを発散する傾向にある。

 また、自分の会社をブラック企業だと思う人のストレス発散方法を見ると、「美味しいものを食べる」が72.2%、「寝る」が70.4%にのぼり、自分の会社をブラック企業だと思わない人(それぞれ59.8%と60.8%)と比べ10ポイント以上高かった。

 アディーレはこれらの結果から、20歳代や自社をブラック企業だと思う人の多くが「寝て食べる」ストレス発散方法を選ぶのは、過酷な労働環境を強いられている人が多いことが背景にあると分析している。精神的にも肉体的にも疲労しているので体を休めたい気持ちが強く、また生活に余裕がないためお金のかかるストレス発散ができないと考えられる。

■関連情報 ・アディーレ法律事務所のWebサイト www.adire.jp/

取材・文/鈴木 英子=ニューズフロント