定型と非定型 うつの違い

「非定型うつ病」を説明するには、一般的なイメージされるうつ病(定型うつ病)と比較しながら説明すると分かりやすいと思います。

 

非定型うつ病とは、字の通りで定型ではないうつ病のことをいい、新型うつ病とも言われています。

 

定型うつ病と、非定型うつ病では、症状が大きく違っています。

 

「過食と過眠」
一般的なうつ病では、不眠と食欲低下、体重の減少がありますが、非定型では過眠と過食、体重増加が起きます。
とにかく食べていると気分が落ち着くので、手元にはいつも食べ物をおいて、口を動かしている状態です。
特に、甘いものを好んで食べることが多いようで、体系も太り気味に変化していきます。

 

睡眠では、昼夜が逆転し、朝の目覚めが悪くなり、1日10時間以上眠ることが何度もあったりします。

 

「鉛様疲労感」
手足に鉛が付いたように重く感じるようになり、動きも鈍くなります。

 

「拒絶過敏症」
非定型も一般的なうつ病と同じように感情の動きが低下しますが、自分が人から否定・拒絶されているのではないかという不安が強くなるので、褒められても「けなされた」と悪く受け取り、些細なことで怒ったりします。

 

「気分反応性」
一般的なうつ病ではあらゆる面において意欲を失い、気分が落ち込みますが、非定型は嫌なことには気分が落ち込みますが、楽しい事には気分が上がって快活になります。

 

この症状だけを見ると、ただのワガママや、甘え、性格の問題と思われても仕方がありませんが、過程を見ることで判断が出来ます。

 

昔から「そういう人」であれば性格の問題となりますが、非定型の場合は、問題がない人であったのに、突然そう変化してしまいます。

 

否定型うつ病の人は、「周りの期待に応えようと頑張る・いい子タイプ・自己主張をしない・甘えられない」という性格の人が多いようです。
そして、この病気は20~30代の若い女性に多いとされています。

 

治療方法は、投薬やカウンセリングが行われますが、特にカウンセリングは効果が高いとされています。
また、過眠のために生活リズムが崩れているので掃除などの家事を行い、3食の食事をちゃんと摂り、散歩などで日光を浴びることでセロトニンの分泌が促されて、症状の改善に繋がります。

 

もしも、非定型うつ病の症状に当てはまるところがあるのならば、日常生活の見直しをしてみてくださね。