優しくて、そして不器用な人。
いつも人生で損をして、そのくせ他人に害を及ぼすどころか、その益を願って労を惜しまぬ人。
昔の映画で「高倉健さん」が、しばしば演じていらっしゃいました。
周りの不条理に耐えに耐えて、そしてそれを打ち払って「スカッとした」義侠ものを撮り終えた健さんは、中年以降は逆に「耐え続けて終わる」真の不器用ものを演じる俳優さんになっていきました。
私どものカウンセリングルームを訪れてくる方々の特徴として、この人情もので健さんが演じた「不器用な人間」というものがあるように感じます。
そんな愛すべき不器用な方々に、ブログを通して先人の言葉を「効いてくる言葉」と題して、時々ですが紹介していくことにしました。
「人形の家」という演劇界に革命を起こした作品の劇作家ヘンリック・イプセン
この世で最も強い人間は、孤独の中で、ただ一人で立つ人間だ
「堕落論」「白痴」などの小説で有名な坂口安吾
堕ちる道を堕ちきることによって、自分自身を発見し、救わなければならない
宗教改革を起こし、プロテスタント宗派を勃興させるきっかけを作った神学者マルチン・レター
たとえ明日世界が滅びようとも、今日私はリンゴの木を植える
言葉は、時に心に種として落ちて、やがて人生を大きく左右する仰ぎ見るような大木に育つことがあります。
皆さんが、素晴らしい言葉に出会われることを願っています。
コメントをお書きください