気は心

よく耳にする言葉、「気は心」(俚諺)とは、身体の中に充満した「気(生命力)」が、勢いを持っているのか、健全であるのかで「心」が決まるということを言い表した諺でした。


現在では、たとえ小さな気持ちの表れでも、他人に親切をしたなら、必ず相手の心には通じるなはずだという意味でつかわれることが多くなっています。


身体と心は、一心同体と呼んで良いほど密着に絡まっています。肉体が充実していないと心も定まりません。また、相手に通じるほどの勢いも出せなくなってしまいます。


心が不調になっておられる方は、「伝える力」が極端に落ちています。

人とのつながりが落ち込むということは、命の力のレベルも下がっているということに他ならないと私は考えています。


命の力は、単独で存在しているものではなく、共同体の中で「生かされている」といえる部分も内包しているからです。


あなたの命は、あなただけのものではない。伝える力を失ったままなら、それは状態としての「死」に近いとしか言いようがありません。


大きな声を出しましょう。人に伝えるために。

心を表現しましょう。命に勢いを取り戻せるように。