アメリカのカウンセリング事情は、現在どのようになっているのでしょう?
日本の生活スタイルは、徐々にアメリカナイズされてきておりますので気になるところです。
オーブォ(http://ovo.kyodo.co.jp/ch/humhum/a-665027)に参考になる記事が載っていたので引用させていただきます。
2015年12月1日から、日本でもストレスチェックが義務化されました。
うつ病などを事前に防ぎ、事業者が職場のメンタルヘルスの改善に務めることを促すためです。
ですが、日本ではまだまだメンタルヘルスのカウンセリングを受けることに抵抗がある人は多いはず。
では、アメリカではどうなのでしょうか? アメリカでのメンタルヘルスのカウセリングの傾向や費用などを探ってみました。
■カウンセリング料金は日本と変わらない?
アメリカはカウンセリングが非常にポピュラーで、学校にはスクールカウンセラー、プライベートの夫婦問題にも心理カウンセラー、精神科にもメンタルヘルスのカウンセラーと、さまざまなカウンセラーがついています。
料金は一回あたり8,000円~15,000円程度。日本の相場とそれほど変わりはありません。
ただし、民間の保険が適用になります。保険はだいたい11回まで適用になりますので、カウンセリングのプログラムも11回を目安に組まれる場合が多いのです。
一回1時間~1時間半程度で、個室に入ってカウンセリングを受けます。なんでも自由に話してOK。生活のちょっとした悩み事を相談して、アドバイスをもらうのです。
内容は守秘義務があって他人には公開されませんので、安心してプライベートな話をすることが可能となります。
■アメリカではカウンセリングがポピュラー
そしてアメリカでは、ほとんどの人がカウンセリングを受けているといってもいいでしょう。
ホームドクターと同じで、カウンセラーを一人ひとりが持っているのです。世の中、問題のない家庭はありませんから、誰しもが自分の話を聞いてくれて、秘密を守ってくれて、アドバイスをしてくれるカウンセラーを求めているのです。
具体的に何万人がカウンセリングを受けているという統計はありませんが、映画やドラマのなかカウンセリングの場面がよく出てくることからもわかるように、実際のアメリカ人の多くもカウンセリングを受けているようです。
■アメリカでは自己管理のために通院する?
では、アメリカ人はみんな病んでいるのでしょうか?
実はアメリカのカウンセリングは、必ずしも精神を病んだ人が通うものではありません。たいていの場合は、自分のメンタルを整え、生活上の心配事などについて少し話しを聞いてもらうような感覚で受けているのです。
つまり、メンタルの自己管理のために受けているようなものです。
髪が痛んだらトリートメントするのと同じで、心が痛みつつあったら、カウンセリングを受けてケアするのです。
■日本でカウンセリングが浸透しにくい理由
では、ストレスチェック義務化によって、日本でもカウンセリングは広がるでしょうか?
日本ではまだまだメンタルヘルスへの偏見が強く、家族などのプライベートの深刻な悩みを他人に話すことを嫌います。誰かに話して解決する、という文化がないのです。
また、日本人はこれまでずっと「耐えることが美徳」とされてきたため、辛くても我慢してしまう傾向があります。それに、自己表現がアメリカ人より得意ではないので、うまく説明できる自信がないという理由でカウンセリングを避けがち。
ですがカウンセラーは守秘義務がありますので、気兼ねなく話してみるといいでしょう。
日本にはずっと、「和を持って尊しとなす」といった集合文化が根づいています。しかし欧米型のライフスタイルやワークスタイルが輸入された結果、自己責任など個人の責任を問う価値観も台頭してきました。
そこで価値観が変わってきたものの、古い価値観と新しい常識との間で、目に見えないストレスを抱える人も増えたのです。
アメリカのように気兼ねなくカウンセリングに行って、メンタルをマネジメントできる、そんな社会がくれば、うつ病などの精神疾患者そのものが減るのではないでしょうか。
(以上、文/渡邉ハム太郎さんの文章の引用)
日本でもカウンセリング費用の保険適用になる日が来ると良いのですが…。
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