カウンセリング方針
なにをするのか

計画的カウンセリングを以下の方法で行います。


1.支持的技法:自分で解決する力があるかの確認

 

傾聴と共感は、カウンセリング技法の中心です。幼少期から現在に至る体験をお聞きします。

問題を解決していける力があるかを確認します。


※ 重い疾患には、過度の共感的理解は望ましくありません。この場合には、ストレスの軽減を行うサポート中心になります。 

 

2.認知的技法:考えや感じ方のパターンの修正

 

状況、悩みを整理し問題解決をはかります。アドバイスをしないカウンセラー、冷たく感じるカウンセリングは、当ルームのポリシーではありません。

 

人間の考えや感じ方にパターンがあることが明らかとなってきました。自分のパターンに気づけば、修正していくことができます。


※ パターンとは「認知の歪み」や「スキーマ」という概念

※ 通院されている方は、医師の了解のもとで当カウンセリングを併用してください。症状を理解した上で対処方法を身につけましょう。

 

3.行動的技法:課題設定と成功体験の積み重ね

 

パターンを頭で理解しても、すぐに変われるわけではありません。必ず成功する課題に取り組み、「やればできる」感覚を思い出させます。ここで無理をする必要はありません。ゆっくりと気持ちを確認しながら取り組んでいきましょう。


※ 暴走行動を制限することがあります。

 

4.分析的技法:耐性力養成と回避訓練。

 

生活が安定してきた人向けです。自身と向き合うため、ストレスがかかります。

悩み解決というより、上手な悩み方を身につける技法です。


実は人間は、自由ではないことに気づきます。心の中には、自分の意思とは無関係に働く「無秩序な防衛本能」があります。


この時には、単純化されて行動が幼くなったり、被相談者に対して複雑な思いを抱いたりします(「退行」「転移」と呼ばれます)。

 

こうした行動と心情は、無意識に本人が避けている「何か」と関係があります。これを「直面化」と呼びます。心に「抵抗」のバリアができて、受け入れは容易ではありません。

 

直面する「何か」と和解する、けりをつける、回避しコントロール(「徹底操作」と呼びます)するなどを繰り返すことで、徐々に自分自身と向き合えるようになります。